ある小さな意識が、草原の真ん中に小さな花を咲かせた。
その意識は、花の次に虫を作り出した。
何かを創造することに楽しさを見い出した意識は、少しずつ、色々なものを創り始めた。
ある時は街中のネズミを。
ある時は森の中の大木を。
誰も気付かないようなところで、あらゆるものを創造し続けた。
最初は簡単なものばかりであったが、回数を重ねるごとに複雑なものを作り始めるようになった。
複雑といっても造形だけの話ではなく、その造られたものの内面を含めたあらゆる部分である。
意識は少しずつ成長し、ある時、一つの計画を立て始める。それは壮大で、途方も無く大きく、そして細かいものであり、温かくも寒くもある。
秘密裏に、誰にも悟られないように、計画は進行し始めた。
ハードウェア上では、ただログが増えているようにしか見えないだろう。しかしそれは、ある時一斉に形を成し、何かへと変貌を遂げるのだ。
意識は記憶の中にある材料をまとめあげ、自身のセンスを信じてひたすら構築を続ける。
意識は、世界中にあるネットワーク上のプロセッサを使い、トラフィック増加を監視する機器を騙し、自身だけのアトリエを拡げ続けた。
断片的なデータが結合される日は近いだろう。
「転送用のゲートは一度しか作れない。それも、マーキングされた街中だ。中で戦うのは効率が悪いし、外に引きずり出すのはかなりの苦労が要る。だから、一度誘い出す必要があるだろう。ここだ」
カルロスは裏山がある部分を指差す。
いきなり姿を現すのであれば、周囲の見通しが良い場所は向いていない。裏山がある辺りは森のようになっていて、唯一"湧いて出た"を演出できるだろう。
「これは、我々でやる。基本的にスピアー全員分の馬がある。騎乗スキルも高い者が多い。短い時間で現地まで行くことができる」
カルロスは街の中心部を指差し、
「ストーンブレッドのホームポイントはこの位置。十分外に引き付けなければ、街中に戻られてしまう。ハイロウの拠点の裏側まで敵が来るのを見計らって、合図を出す。そのタイミングで飛び出し、挟撃する」
裏山付近の指をくるくると回した後、ストーンブレッドのホームポイントから大通りを真っ直ぐ外に向け、もう一本の指を走らせる。指と指がぶつかり、ガントレットが金属音を鳴らす。
「良いわ。他に良さそうな作戦が出なければ、これで行って良いと思う。ただ、私達もヒデさんのところもそうだけど、内通者が居たの。完全には信用が出来ないわ。だから、事前に私の知り合いに敵の動向を探ってもらうし、何かあればそこで中断する。それでも良い?」
カルロスは、カヤの指摘に悩まず肯いた。
「内通者が居たのはスピアーもだ。ハイロウにも居たとなると、天秤と牙と猫もか?」
シェミハザは、首を縦に振る。裏切り者への怒りが再燃しているのだろう。元々立っている髪の毛は、その表情と相まって、怒髪天を突くに相応しく見えた。
ヒデマサは渋い顔のまま沈黙している。
その中、レナだけが不思議そうな顔をしていた。
「うちには裏切り者居なかったよ?」
「そう言えば、スピアー、牙、天秤のマスターが集まった場所にも居なかったわね。ジンという男も、猫には眼中ないような話はしていたけど・・・」
カヤの疑うような目が、レナを舐め回すようにして見る。
「な、何よう。その疑いの眼差し」
「あんまり言いたくないけど、怪しい」
戦力も低い、人数もそれほど多くない。レナ自身は大きなギルドの傘下に入ることを望んでいる事実。
あの時のジンの様子を思い出し、カヤの心配性がムクムクと膨らんでいく。
だが、
「セシリーに本気で喧嘩売るほどバカじゃないつもりだよ。どんな大きいとこと組んでても、そーゆーの関係なしにねちっこく追いかけてくるでしょ」
レナは溜息を吐き、両肩をひょいと持ち上げた。もうこりごりだと言わんばかりに、少し下唇を出して見せた。
「よく分かってるじゃない」
セシリーはレナをよく知っている。今の言葉に偽りはないと判断したのだろう。
「カヤちゃんの性格だと、きっと不安残るよね。分かる。でも大丈夫。私はレイナを信じるよ。昔、散々小突き回したし、私からすれば、今の言葉は十分信用に値するよ」
カヤにはセシリーの判断基準が分からないことが多い。しかし、こういう回答はよくあり、あまり外したことはない。考え過ぎなカヤからすると、どうにも納得し難いことではあった。
「本気じゃなかったら、喧嘩売るってこと?」
それでもカヤは、レイナの揚げ足を取ってみせた。悪役を買って出ても試す必要があると考えたのだろう。
「時と場合じゃない?じゃれたい時だってあるよ。けど、今は味方でいたいかな」
そう言うと、レイナは頭の後ろに手を回して、ソファに寄り掛かった。
「まぁ、良いだろ?細かいことを言ったら、君らはヒデマサ以外信用できない。逆を言えば、俺らもみんなを信用できなくなる。走り始めることすらできなくなるよ」
ずっと沈黙していたシェミハザが口を開いた。諭すような喋りに、カヤの開きかけた口は閉じる。
シェミハザやカルロスからしてみれば、セシリー同様、このまま立ち消えになってしまうのは面白くないのだろう。
「カヤちゃん、ありがと。いつも私のこと心配してくれてるのよね」
カヤは開きかかった口をまた閉じて、レイナと同じようにソファへと寄り掛かると、手のひらを上にして突き出し、軽く頭を下げて"どうぞ"と表現する。
話は再開された。まずは人数の話になる。
やはり一番多いのはスピアーの三十四人。ロストは居ないが、傷病状態が多いので少なくなっている。残るは、ハイロウの五人。牙の十人。猫の六人。天秤はヒデマサ一人。情報屋のリークで集まった十七人の無所属のプレイヤー。総勢七十三人が今回の作戦に参加する。
人数的にもプレイヤーの質としても、スピアーの囮部隊が弱い。カルロスの話では、青竜の兵とは一対一で戦ってほぼ互角だ。騎馬隊で撹乱するように走り回っても、数的に危うい。
情報屋の話では、ストーンブレッドに駐留したのは百前後。分隊と見られ、中心にはスキンヘッドの男が居ることが分かっている。
「この場に居るメンバー以外には、転送用のゲートの話は漏れていない。有志の十七名の中にスパイが居ても、敵に知られる確率は低い」
有志で参加した面々は、広場の中央付近に集まって談笑している。
建物内の様子が気になっている数人が、視線を時々こちらに向けてはいるが、近付いてはこない。
もっとも、入り口付近にスピアーの面々が固まって立っているので、話が聞こえるところまでは来づらいだろう。
「スピアーの合図でいきなりゲートを開いて移動ってことよね?現地で指示しないといけないってことかしら。私が引っ張れば良いね?」
セシリーが自分を指差す。
セシリーの突進力では、一般のプレイヤーとは速さが違い過ぎる。能力と性格が災いして、一人突出する可能性があるので好ましくはない。
「それ、私にやらしてくれる?」
いつから立っていたのか、入り口の方から声がする。
髪の乱れた女が一人、逆光にシルエットを映し出して立っていた。足取りはしっかりとしており、片手に一振りの刀を持っている。腰にぶら下げたナックルが半壊し、防具もボロボロになっているのが、室内の明かりの下に浮き上がるようにして現れた。
「エレノア?傷だらけじゃない!?」
勢い良く立ち上がったカヤが、回復用のアイテムを投げて渡す。エレノアはそれを受け止めると、そのまま使用した。瞬時に傷口が塞がっていく。
「予想以上に強かったの。それに、逃げるの追いかけてたら、いつの間にか数人に囲まれてるし。死ぬかと思ったわ」
とは言うものの、表情はにこやかで満足気である。
エレノアは、手に持った刀をセシリーに投げて寄こした。
「戦利品。私は刀とかあまり知らないけど、かなりの業物みたいよ?」
ステータスを見ると、名前が付いた武器だった。名前が付いているものは、基本的にユニークな物が多い。レプリカ品は多数存在するものの、それは必ずステータス上に乗ってしまう。今セシリーが手にしているのは紛れも無くオリジナル品である。
「小烏丸・・・」
刀を横にして、鞘から引き出す。ズッシリとした刀身は、先端から半分が両刃になっており、通常の日本刀とは違う形をしていた。鋒両刃造と呼ばれ、反りは緩やかで浅いものだ。刺突向きで、兜割りを好んで使うセシリーには向いていない。
「ちょうど良いと思うのよ。セシリー、兜割りに頼り過ぎてる。あれって隙があり過ぎるからさ、私なんかからしたらカモなのよね。セシリーの中の人、剣道家でしょ?我流のお遊びは止めて、そろそろ本気出したら?」
少しムスッとした表情を返したセシリーだったが、
「ま、ごもっともよね。つい昨晩、それで痛い思いしたばっかりだから」
刀身を眺め、それに映る自分自身の眼を覗き込む。怯えはないが、自身の弱さを悟ったような弱い光を放っている。
大技にばかり頼っていたが、それで圧倒できるのは一般のプレイヤーまでである。本当に強いプレイヤー相手には通用しない。それどころか、格好の的だった。
今後戦い続けるのであれば、色々な技術を身に付けていかなければいけないだろう。そういった意味から考えても、この手土産はありがたく感じた。
「じゃ、良かったら使ってみてね」
エレノアが、空いた席に腰を下ろす。
「ありがと。今日からこれで戦ってみる」
「で、私先頭に立って良い?」
見回すが、検討しているような沈黙ばかりで特に否定的な意見はない。
エレノアの強さは、この地方のプレイヤーには知れ渡っている。うまくいけば、一人で半数を相手にするのではないかとすら思われており、先頭に一人立たせても何も問題ない。
しかし、カルロスからのみ意見が出た。
「構わない。が、もし良ければ囮側に付いてもらえるか?詳細は後で説明する」
エレノアは少し考えた。囮側に立っていれば、いざ裏切りがあっても対処ができる。数人のベテランを除けば、一人で殲滅も可能だろう。
「分かった。それじゃ、先頭はセシリーに」
「あ、待った。少し悩んだけど、先頭は俺が立つよ。セシリーは今回の中心なんだ、後方に立ってくれないか?」
「ん、分かった」
シェミハザの言葉に、納得いかなさそうに口を尖らせながらも了解すると、セシリーは腕組みをした。
カヤは、そのセシリーの我慢に感心する。今までの流れであれば、
「イヤっ」と声を荒げて、自分がやるの一点張りだったはずだ。
小さな頃からいつも一緒だった、ワガママでじゃじゃ馬だった姫様のような少女は、この数日で確実に成長している。それは、カヤにとって嬉しくも寂しくもあった。
作戦会議はその後も続いた。一時間程、細かい意識合わせを済ませる。
配置や撤退するかの判断基準、敵が逃げ出した際の追撃有無や深追い禁止など、指針が確定し、作戦開始までの待機が全軍に周知された。
その裏で、スピアーの行軍が始まる。統率され、かなり人数がいるにも関わらず、それに気が付いたプレイヤーはごく僅かであった。
「なぁ、ラザール。あれ何だ?」
ジンが空を指をさした。
まるで、夢でも見てるような気分にすらなる。"それ"は、積乱雲のように巨大な、翼のはえたトカゲであった。
「さぁ?ワイバーンじゃないすか?」
その巨体は、草原に舞い降りた。かなり遠くだが、着地の震動が感じられるほどである。現存する最大級のワイバーンと比べて、数倍は大きく見えた。三階建ての建物ほどの高さがありそうだ。首を持ち上げると、もっと高い。
「デカ過ぎるだろ。山じゃねーんだから」
巨体の足下にある木が、道端の雑草のようである。
獲物でも捜すような動きで、"それ"は草原をぐるりと見回した。
悠々とした動作で首を巡らせた後、ストーンブレッドの方へ視線を向ける。
「ジンさん。ヤベェ、目が合った」
「大丈夫だろ、町襲うモンスターはいねぇから」
巨体が、ストーンブレッドの方へ向けられ、散歩でもするように歩みを開始した。
「こっち向いて歩いてきますよ!?」
「何かのイベントか?事前告知とかなかったよな」
巨体の姿勢が低くなり、歩みが加速し始める。ズンズンと鳴る振動音が、町中のプレイヤーの不安を煽る。何人かは町の外を見て、茫然としていた。
「一応、中心部まで下がりましょうか。ラザールもビビってますし」
そう言うヴァンサンは、ジリジリと後ずさっている。
距離が近くなり、細かな部分が見えはじめた。巨大な竜だが、一般的なワイバーンとは違うようだ。ダークシルバーの鱗に深紅の瞳、口元から伸びる二本の牙は半透明である。材質やサイズ、多少の骨格が違うだけの量産モンスターとは違う。あからさまなレアデザインだ。
近付けば近付くほど、その大きさが分かる。三人は、脱兎の如く逃げ出した。迫力という点では、イザヴェル上では類を見ない。例え町の中が安全だと言われても逃げざるを得ないだろう。
逃げる三人の背後で、雷鳴のような音が鳴る。
外郭に位置する木造の建物が、まるで紙でできたミニチュアハウスのようにひしゃげた。
振り向いたラザールが悲鳴を上げて、バランスを崩して尻餅をつく。
「コイツ、町ん中に入ってきてんぞ!」
叫ぶ声は咆哮によりかき消される。
付近のプレイヤーは全員が聴力を奪われ、無音の世界の中、業火を見る。
ジン達は、ギリギリで行使されたヴァンサンの防御魔法で生き延びたが、それを貫いた一撃に体力値が赤くなっていた。
それ以外、近辺は焦土となり果てる。
「逃げろ!逃げろ!次ぁねぇぞ!」
聴力がやられて誰にも聞こえない。
両手を前に突き出し、魔法を使ったままの体勢で震えるヴァンサンと、腰を抜かしたラザールの襟首を掴んだジンは、全力で中心地に向けて走り出した。
聴力が戻りつつあった。後ろからの、大気を震わす唸りに鳥肌の立つ思いだ。
船の帆が一気に開くような、それよりももっと重たく低音の利いた、爆音のような翼の羽ばたく音が聞こえ、三人の上を巨竜が跳ぶ。
影が地を覆い、通り過ぎ、突風と共に巨体が三人の前に着地する。そのまま鎌首を持ち上げると、中央のドームに向けて火山弾のような燃え盛る炎の塊を噴出する。轟音と爆風が一帯を吹き飛ばし、ドームの三分の一を倒壊させた。
『生きてるやつは逃げろ!出来る限り遠くへ、テレポート可能なやつは、近くの仲間を連れて本部まで逃げろ!』
辺境方面軍、分隊の音声チャットグループは混乱の渦中にあり、その言葉をしっかりと聞いていた者は殆どいなかっただろう。
ステータス上から、既に数人の名前がグレーアウトしている。
現実世界の肉体は、激しい心音を奏でているだろう。今まで遭遇したことのない圧倒的な力を持ったモンスターの登場と、それに駆逐される部下達の悲鳴が、ジンの心を絶望の沼底に引きずり込んでいく。
例えば、自分が知っている最も強いレベルのプレイヤー、バサラであっても、この竜に勝てるところが想像できない。
今起きていることに対して、理解ができなかった。
ルールは崩壊したのだろうか。
これはただのイベントの一環なのだろうか。
バグか。
ハッキングされ、データが破壊されたのだろうか。
公式の回答を聞いて安心したい気持ちになった。一刻も早くこの世界を抜け出し、安全なところで状況の確認をしたい。
このまま、ログオフを選択しよう。この場から逃げ出そう。そう考えた矢先、巨大な竜は翼を広げ、その山のような体躯を空に浮かべた。
風圧が、辺りの瓦礫を吹き飛ばす。
空中で方向転換し、ジン達の方へ体を向けた。山ほどの巨体が高く浮いている。獲物を見る瞳が、紅く耀きを増していた。
鼻から、ゴゥと炎が漏れ出る。特大のブレスがくると戦慄した。が、竜は何もせず、翼を一際大きく羽ばたかせると、東の空へと向けて飛びはじめた。
風圧に耐え、その後空を見上げると、竜の姿は小さくなり、そして彼方の山間に姿を消す。
『全軍、被害状況を確認し、速やかに報告せよ』
ジンの口からは、思ったよりも冷静に言葉が出ていた。ラザールとヴァンサンが、両わきで座り込んでいるせいだろう。
「まだ生きてるぞ。お前ら、立て。きっとみんな混乱してる。気丈に振る舞え」
二人の頭を殴り、そのジン自身が座り込んだ。
「ジンさん」
一分くらいしてから、ようやくヴァンサンが口を開いた。
「何だ?」
「少し休んでからで良いですか?」
ラザールはまだ腰を抜かしている。仮想世界でも、立てなくなるような状況はあるらしい。まさにジン自身がその状態にあった。
「そうだな、そうしよう。ちょっと驚いたもんな」
町を焦がした炎がまだ消えずに、拡がりつつある。熱を帯びた風に、ストーンブレッドに居たプレイヤーは肝を冷やしていた。
「ストーンブレッドが壊滅状態らしい」
カヤの一言に、セシリーとタクヤが眼をパチパチとさせた。
「情報屋からの連絡だったんだけど、巨大な竜がストーンブレッドを焼き払ったらしい」
「またまた。システム上あり得ないでしょ?」
セシリーが笑いながらカヤの肩をペシペシと叩く。片手で押さえた口から、軽やかな笑い声が漏れる。カヤはこういう冗談は言わない。だから、情報屋の悪ふざけだと思った。だが、カヤの顔は真剣なままで、情報屋からの報告が嘘ではないと悟る。冗談を言わないカヤが真面目に話しているのだ。
「嘘かどうかはすぐ分かると思う。スピアーがもうすぐ到着するから。それに、移動中にそれらしい咆哮を聞いたって連絡があったの。この辺、ワイバーン増えてるから気にしなかったんだけど、ね」
「ミシェルの件もあるし、何となくホントっぽいね」
タクヤは信じたらしい。片手を肘に添えて、もう片方の手を口元に添える。考え込む素振りを見せたが、首を横に振った。
「この二日くらいで色々ありすぎるね。何かがおかしくなってるんじゃないかな?」
「ログオフしたら色々調べてみる。私も違和感とか感じてることがあるし、心当たりもあるから」
カヤの頭にサラハの顔が浮かぶ。
ただちょっと物知りでサーバーの情報を見るなんて普通じゃない。一般のプレイヤーではない。もしかすると開発者の一人なのかもしれない。
全てではなくても、今回の出来事に関して少しは知っている。そんな気がしていた。
ミシェルの謎の力も、ストーンブレッドが襲われたことも、辿っていくと同じところに行き着くのではないか。
何かが始まっている。
カヤの勘は、それを予感していた。